※A3サイズで印刷してください
※以下、各部品の革は型紙記載のNoにて記載していきます。
1.革の選定
一番外側の革・・・厚み2.0~2.2mm
その他・・・厚み0.8~1.0mm
外側は固めにしたいため、厚みのある革を使うことをお勧めします。
ない場合は床側や、他の革を張り合わせて厚みを出すことも可能です。
2.型作成
印刷した型紙を厚紙に貼り付け、実線に沿って切り取りしてください。
この際、直線、カーブなど、綺麗に切り取りできるように注意して行ってください。
最後の仕上がりにもかかわってきます。私は、カッターナイフ(黒刃)を用いて、定規を使い切り取っています。
3.革の粗切り
型に沿って、けがき線を革に引きます。けがき線より一回り大きく、粗切りしていきます。
最初に、床面を処理する際に、端まで処理しやすいように、予め、大きく切っておきます。
(目安+10mm)
4.床面処理
粗切りした革の床面処理を行います。
トコノールを毛が寝ている方向に向けてヘラとガラス版を使って、処理していきます。
塗り終わりましたら、平たい重石を載せて、曲がっている革を平面に矯正していきます。
5.裁断
罫書き線に沿って、裁断していきます。型紙を作成同様、私はカッターナイフと定規を使い
裁断しています。カーブは別たちを用いて、少しずつ切り下し、綺麗なカーブとなるようにしています。
ここで、組み立ててみたら、1つパーツ②が足らないことに気づきました…
6.菱目穴あけ
各パーツに穴あけをしていきます。
基本的に綺麗に見せたい方向から穴をあけていきます。
重ねる部分は、両面テープにて重ねてから順次穴をあけていくことで、穴の数、穴の位置が揃います。
また、ステッチンググルーバーは全て3mmの設定です。
<パーツ①>
見栄えをよくするために、銀面側から穴をあけていきます。
3mm設定のステッチンググルーバで線を引き、その上から菱目穴をあけていきます。
短手方向は一辺全てに穴開けます。長手方向は写真のように、型紙の破線+1穴分まで穴をあけます。
<パーツ②>
穴をあける位置は、写真の小銭とカードを入れる革を置いたところの、+1穴まであけます。
パーツ①の銀面から縫うため、パーツ②の左側と下側は床面から穴をあけます。
先程あけた一番外側の穴と合わせるために一度、両面テープで一番外側と重ね、穴開けしていきます。
<その他>
7.ヘリ落とし
最後、縫い終わった後にヘリ落としをしますが、一番外側の革の銀面のみ
先にヘリ落としを行います。
8.ギボシ、バネホック穴あけ
型紙に印がある部分にギボシ用、バネホック用各2つずつ穴を開けていきます。
穴経は、お持ちの金具のサイズに合わせてください。ギボシをはめる穴にはカッターナイフで切れ目を入れておきます。
穴あけが終わりましたら、この時点でバネホックを取り付けておきます。
9.縫い合わせ
9-1.パーツ②④⑤
小銭口側から縫います。縫い始めと終わりは、返し縫いを行います。
私は基本的に縫い始めは1つ、縫い終わりは2つ返し縫いを行っています。
9-2.パーツ③④
9-3.パーツ②⑥
9-4.パーツ②⑥⑦
9-5.パーツ①と残り
10.面揃え
10-1.ドレッサーで面揃え
3層、4層と重なっている箇所は、ドレッサーで面が揃うまで、根気強く削りましょう。
10-2.水処理
ドレッサーで毛羽だったコバを、水とコーンスリッカーで毛羽立ちを押さえます。
10-3.紙やすり処理
紙やすりで面を綺麗にします。
11.ヘリ落とし
全箇所見える部分はヘリ落としを行います。
やりにくい箇所は、ガラス板を用いて行うと、やりやすくなります。
12.コバ処理
最後にトコノールと固めの布で処理をしていきます。こちらは2~3回ほど行うと、
仕上がりがとても綺麗になります。
これで完成となります。
綺麗な仕上がりのコツは穴あけです。まっすぐ開けれるように注意して
頑張ってください。