こんにちは!
レザー小物を夫婦で作っている「カロリ」です。
今回レザークラフトで作るのは、社員証ケースです。
表には透明のシートを貼って社員証が見えるようにし、裏にはポケットを作っています。
仕事中も、自分の好きな革に囲まれるのは幸せですね~
ぜひ作ってみてください!
用意するもの
- 厚さ1㎜の皮革 A4(210mm × 297mm)サイズほど※カードケース用
- レース革ひも※首から下げる用
- プラバン(100均)※社員証透明部分
- ナスカン
型紙作成
型紙を下のボタンからダウンロードし、A4で印刷してください。
印刷後、裏に厚紙を貼ります。線に沿って切れば、型紙の完成です。
★「プラバン」と書いている型紙は、プラバン部分ですのでご注意ください。
革に型紙の印をつける
型紙を革に写します。
「×2」と書いてある部分は同じものが2つ必要です。
一番小さいパーツは、社員証を見せる部分の窓パーツでできますよ!
革に印がついたら、印より1㎝程大きく革を切ります。(上の写真くらいでOK)
まだ印の位置では切らないでくださいね。
床面の処理
このままでは床面(裏面)が、ガサガサなので、床面をツルツルにする処理を行います。
「×2」の本体のパーツは、重ね合わせるので床処理は不要です。
<床面の処理方法>
①床面を手で撫でて、床面の毛が寝る方向を見つけます。手で上下左右に触ると、必ず毛が寝る方向がわかります。
②毛が寝る一方向に向かって、トコノールをヘラで塗ります。
銀面についてしまったら、素早く拭き取ってください。
③トコノールが乾かないうちに、毛を寝かせ固めるイメージで、ガラス板を一方向になぞります。
④触ってトコノールが手につかなければ、次の作業に移ってください。
革を切る
床面の処理が終われば、革を切る作業を行います。
型紙の実線部分を切っていきます。
革を切るときは、内側から外側に向かって切ります。
理由:外側から内側に切ると、切りたくない部分まで切ってしまう恐れがあるため、カッターを使用している方は、革を切る前に刃を折るといいですよ!(私は1作品の初めに折っています)
社員証を入れるポケットの窓の部分は、角を丸くするためにハトメ抜きを使います。
(ちょうどいい大きさのハトメ抜きが無い場合は、直線でも問題ないです)
①窓部分の四隅をハトメ抜きで抜く
②穴をつなげるように定規をあて、カッターで切る
革・プラバン部分のパーツができました!
念を入れる
今回は裏表のポケット部分に念を入れました。
こちらは好みなので、やらなくても問題ないです!
刻印を付ける場合はここで行ってください。
裏表濡らしてから行うのがおすすめですが、革によっては濡らすとシミになる場合があるので、先に端切れで試してみてください。
濡らす際はティッシュを濡らして、それを革に押し付けて必要部分だけ濡らし、革を柔らかくします。
ポケットを付ける
本体パーツをボンドで貼り合わせる
本体パーツから作っていきます。
まず2つの同じパーツをボンドで貼り合わせます。
ボンドを乾かしている間に、社員証を入れるポケットパーツを作ります。
社員証を入れるポケットパーツを作る
ポケットの上側になる部分をヘリ落としをし、コバ磨きを行います。
全体のコバ磨きは、縫い合わせた後に行うので、上側にくる1辺の処理だけを行います。
コバ磨きの詳しいやり方は、こちらの記事をご参考にしてみてください!
中心をあけた革に、プラバンを貼りつけます。
プラバンにボンドを塗って、窓がある革の裏に張り付けます。
しっかりと貼りつくように、クリップをします。
本体パーツのボンドが乾いていたら、次の作業をします。
本体パーツとポケットパーツの貼り付け
まず本体パーツとポケットパーツをボンドで貼りつけます。
ボンドの貼り付きがいいように、貼り付ける箇所を3㎜程やすります。
裏表行ってください。
やすりをした箇所にボンドを塗って、
表裏貼れたら、クリップでとめておきます。
縫い工程
縫い穴をあける
革は布と違い、針を直接刺すことができないので、先に穴をあけます。
今回は端から3mmの箇所に、縫い穴をあけます。
まずディバイダーを使用し、3㎜でガイド線を付けます。
その真上に穴をあけていきます。(私たちは4㎜ピッチの菱目打ちを使用しています)
穴はプラバンのポケット方向からあけてください。
またこの時にストラップを通す穴もあけておきます。
革を縫う
縫い方の詳細はこちらの記事を読んでみてください。
縫い終わると形が見えてきましたね~
コバ処理
コバ(革の断面)を処理します。
コバは床面と同じで処理をしないとガサガサなので、やすり+トコノールを使ってツルツルにしていきます。
ほかにも縫って重ねた革に、ズレがある場合はこの段階で整えていきます。
<コバの処理方法>
①ヘリ落としを行う
②断面をやすりで整える
③コバを磨く
コバ磨きに正解はなく、お好みのツヤツヤ具合を探してみてください。
私たちのコバ磨きは下記の記事にまとめているので、参考にどうぞ!
ストラップ部分を作る
本体部分と同じく、縫い穴をあけて長辺のコバ処理を行います。
本体部分に通して、ナスカンも通します。
平縫いで縫い、縫い終わりはライターで溶かす方法は難しいので、固結びを2回繰り返します。
完成
好きなストラップを付けて完成です!
私は同じ革でストラップを作れる長さがあったので作りました。
色を変えてもおしゃれですよね。
こちらで完成です★
今回は社員証ケースを作りました!
首から下げるので、おしゃれなものは目に留まり、話のネタにもなりますよ~
最後までお読みいただきありがとうございました!