マウスパッドの作り方【レザークラフト型紙あり】

こんにちは!

レザー小物を夫婦で作っている「カロリ」です。

今回作るのは、マウスパッドです。

レザークラフトでマウスパッド作り 完成写真

何度か改良を加え、これが最終形態のマウスパッドです!(たぶん!)

 

一番初めに作ったマウスパッドは厚めの革一枚で、ステッチを入れ満足していました。

レザークラフトで前回作成したマウスパッド
一番初めに作ったマウスパッド
レザークラフトで前回作成したマウスパッド
3㎜厚の革1枚です

ただ、厚みがあった方が可愛いと思い、今回の最終形は餡子(膨らみをもたせたり、形を整えたりするために、中に詰めるもの)を入れて、3枚バージョンです!

シンプルな形だからこそ、細かいところをこだわるとステキな作品になりますよ!

レザークラフトでマウスパッド作り完成写真

餡子と裏面(3枚目の革)には床革を使用しているので、少ない皮革で出来るのもポイントです♪

3枚目も銀面にすると、マウスパッド自体がツルツルと滑ってしまうので、床革を使用しています。

 

用意するもの

  • 一番上になる部分:約200×160mmサイズの皮革
  • 餡・裏部分:約200×160mmサイズの床革
    ※餡子の厚さは2㎜~2.5㎜推奨です

 

型紙作成

レザークラフト マウスパッド型紙A3

型紙を下のボタンからダウンロードし、印刷してください。

A3(1枚)バージョンと、A4(2枚)バージョンを作っているので、お好みの型紙をお使いください★


印刷後、裏に厚紙を貼ります。線に沿って切れば、型紙の完成です。

レザークラフトでマウスパッド作り 型紙づくり
厚紙に型紙を貼る
レザークラフトでマウスパッド作り 型紙づくり
直線で切ると型紙の完成

 

革に型紙の印をつける

型紙を革に写します。

一番上になる部分と、一番下になる部分は同じ大きさで。

餡子は、一回り小さい「アンコ」の大きさで印をつけてください。

レザークラフトでマウスパッド作り 革に印をつける

今回は、3枚構造で皮革床面は中に隠れ、見えない箇所になるため、綺麗に床面処理をする必要がありません。そのため、皮革がもったいなかったので、一番上の皮革は完成サイズで切っております。
 

レザークラフトでマウスパッド作り 革に印をつける

 

床面の処理

いつもは床面がガサガサなので、床面をツルツルにする意味あいで床面の処理を行いますが、今回は革を平らにする目的で床面処理を行いました。

レザークラフトでマウスパッド作り 床面の処理作業

※私は皮革が丸まっているためにこの処理を行いました。
 カット皮革や、革が平らになっている方は今回床面の処理は必要ありません

また今回磨くのは、一番上の皮革の床面のみです!

一番下になる床革をトコノールで磨いてしまうと、ツルツルと滑ってしまい、マウスパッドととしての役を果たさなくなります(失敗済み)


<床面の処理方法>

①床面を手で撫で、床面の毛が寝る方向を見つけます。手で上下左右に触ると、必ず毛が寝る方向がわかります。

②毛が寝る一方向に向かって、トコノールをヘラで塗ります。

隅からトコノールがはみ出して、銀面(表面)についてしまうと、シミになるので注意してください。
銀面についてしまったら、素早くふき取ってください。

③トコノールが乾かないうちに、毛を寝かせ固めるイメージで、ガラス板を一方向になぞります。

④触ってトコノールが手につかなければ、次の作業に移ってください。

 

革を切る

床面の処理が終われば、革を切る作業を行います。

印をつけた線で切っていきます。

<革を切るときのポイント>

カッターを使用している方は、革を切る前に刃を折るといいですよ!(私は1作品の初めに折っています)

 

レザークラフトでマウスパッド作り 革を切る工程完了

革を切ることができました!

 

縫い穴をあける

革は布と違い、針を直接刺すことができないので、先に穴をあけます。

今回は端から3mmの箇所に、縫い穴をあけます。
まずディバイダーを使用し、3㎜でガイド線を付けます。
その真上に穴をあけていきます。(私たちは4㎜ピッチの菱目打ちを使用しています)

レザークラフトでマウスパッド作り 穴をあけるためにステッチンググルーバーで印をつける
縫い穴がズレてしまうと、縫い目もズレてしまうので、まっすぐに穴をあけることを意識してください。

1枚目の革にディバイダーでガイド線を付けたら、穴あけです。

1枚目の革と3枚目の革は、2枚重なった状態で穴あけをするのでズレないように、両面テープで貼り付けます。

 

レザークラフトでマウスパッド作り 穴あけ工程のために両面テープを貼る
両面テープは5㎜幅のものがいいですよ!

この段階でズレてしまうと、やり直しができないので、しっかりと揃えて貼ってください。

2枚重なった状態で、縫い穴をあけていきます。

レザークラフトでマウスパッド作り 穴あけ完了

 

次の工程に入る前に、両面テープを取ってください。

レザークラフトでマウスパッド作り 穴あけ工程両面テープを取る

両面テープを取る際は、テープが残らないように気を付けてください!
※両面テープも一緒に穴をあけているので、穴の辺りに破れており、残りやすいです。

貼り付け工程

次に3枚の革を1つに貼りつけていきます。
ここはボンドで貼っています。

私は『サイビノール』というボンドが、扱いやすくておすすめです!

 

レザークラフトでマウスパッド作り ボンドで貼り付け画像サイビノール仕様

レザークラフトでマウスパッド作り ボンド塗り画像
ボンドを塗って
レザークラフトでマウスパッド作り ボンドで貼り付け画像
餡子を貼ります

同様に3枚目の革もくっつけてください。

縫い穴にボンドを塗らないように気を付けてください。
また、革からはみ出ないようにも気を付けてください。
ボンドがはみ出てしまうと、ボンド層ができ、横から見た際にきれいなコバ面が出来ません。

 

レザークラフトでマウスパッド作り ボンドで貼り付ける工程

ボンドを塗り終わったら、本などを重しにして、乾くまで待ってくださいね。

 

革を縫う

ここまで来たら、ひたすら縫うだけです!

1回で縫おうとすると、糸がかなり長くなるので、半分ずつ縫うのがオススメです!

レザークラフトでマウスパッド作り 縫い始め画像

 

縫い方の詳細はこちらの記事を読んでみてください。

 

コバ処理

 

レザークラフトでマウスパッド作り コバ磨き工程
コバ処理前

コバ(革の断面)を処理します。

コバは床面と同じで処理をしないとガサガサなので、やすり+トコノールを使ってツルツルにしていきます。

ほかにも縫って重ねた革にズレがある場合はこの段階で整えていきます。

<コバの処理方法>

①ヘリ落としを行う
②断面をやすりで整える
③コバを磨く

コバ磨きに正解はなく、お好みのツヤツヤ具合を探してみてください。

私たちのコバ磨きは下記の記事にまとめているので、参考としてどうぞ!

 

完成

レザークラフトでマウスパッド作り コバ磨き工程

コバが満足するまで磨けたら完成です。

レザークラフトでマウスパッドづくり完成品

今回穴があいている箇所があったので、使ってみました!
下の床革が見えて、ワイルドな見た目になりました。どうでしょうか。かっこよくてずっと触っていたくなるマウスパッドが完成しました♪