今回はライターカバーを作成しました。
使用したライターのサイズは縦:約75mm 横:約22mm 一周55㎜でした。
よくある100円ライターかと思いますが、サイズの確認をしてから作ってみてください。
目次が作り方手順になっています。
STEP1
型紙を印刷し、型紙に厚紙を張り付け切る
![](https://carorinrin.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
コピー用紙を厚紙に貼るのは、革に写す際にコピー用紙では頼りないからです。
厚紙に貼ってから型紙を切ってください。
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STEP2 革に型紙を写す
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革に型紙を写す際にズレることがよくあるので、重いもので固定しておくと便利です。
写すときには、先が丸いキリを使用しています。
STEP3 型紙よりも大きなサイズで革を切る
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型紙を写すことができたら、まずはおおまかに周りを切ります。
STEP4 床面の処理
トコノールとヘラ、ガラス板を使用し床面(裏面)の処理をします。
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注意すべきは、トコノールを銀面(表面)につけないことです。
銀面にトコノールが付いてしまうと、シミになってしまいます。
もしついてしまった場合は、速やかにティッシュなどで拭きとってください。
まず、床面を触って毛がきれいに寝る方向を探してみてください。
毛が寝る方向がわかったら、その向きでトコノールを塗っていきます。
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次にトコノールが乾く前に、ガラス板で擦っていきます。
この時も毛が寝る方向のみで擦ります。
5回ほど擦ったらトコノールが乾くのを待ちます。
この作業で床面のガサガサが気にならなくなります。
STEP5 型で革を切る
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印に沿って革を切ってください。
私は最近カッターの黒歯を使用しています。
自分に合ったやりやすい道具を使ってみてください。
STEP6 糸を通す穴をあける
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まず縫う穴の位置を決めます。
マルチグルーバーを3㎜にセットし、印を付けます。
印に沿って菱目打ちで穴をあけます。
穴がまっすぐでないと、縫った糸のラインがガタガタになってしまうので丁寧に行います。
慣れるまでは下の写真のように、穴の位置を先に決めておくとまっすぐあけることができます。
特にカーブがある場合などは、一度穴の位置を決めておくといいですよ。
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菱目打ちの打ち方は、最初にあけた穴の最後の穴に、最初の刃を入れ穴をあけていきます。
こうすることで穴のラインをずらさない様にしています。
また、最後の穴は隣の穴との距離を調整する場合があります。
極端に幅が広かったり狭かったりする場合は、調節し1本の菱目キリを使うなどして穴をあけてみてください。
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STEP7 革を縫う
まずは縫う場所の4倍の糸を用意します。
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はじめの穴の1つ先の穴から縫い始めます。(下の写真)
ミシンと同じで最初に強度を持たせるための返し縫いを行うためです。
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縫い終わりも同じように返し縫いを行います。
私はビニモMBTというポリエステル製の糸を使用しているので、最後の糸の処理はライターで溶かして行います。
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麻紐の場合は、最後の処理を行ってください。
STEP8 コバ(革の断面)処理
コバ(革の断面)の処理を行います。
まずは縫い合わせた断面が揃っているか確認してください。
揃っていない場合は、革包丁・カッターで切って揃えてください。
断面をそろえたら、ヤスリがけをします。
紙ヤスリは300番ぐらいがちょうどいいです。
一定の方向に向かってヤスリがけを行ってください。
![ライターカバー ヤスリがけ後](https://carorinrin.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
一周ヤスリがけを行うことができたら、断面にバリができます。
このバリをヘリ落としで落とします。
![ライターケース ヘリ落とし](https://carorinrin.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ヘリ落としを一周行ったら、コバにトコノールを指で塗ります。
少量で問題ありません。銀面に、はみ出さないように気を付けてください。
![ライターケース トコノール](https://carorinrin.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
全体に塗り終わったら布で擦ります。
擦る際は方向は気にせず、行き帰りとも擦ってください。
布は画像のような少し硬めの帆布などが磨きやすいです。
![ライターケース 磨き](https://carorinrin.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
この作業を繰り返します。
具体的には
①ヤスリがけ→ヘリ落とし→トコノール→布で磨く
②ヤスリがけ→トコノール→布で磨く
③ヤスリがけ→トコノール→布で磨く
と繰り返します。
ヘリ落としは最初の1度のみです。
3回ほど繰り返すとコバに艶が出てきます。
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このようになればコバ磨きの終了です!
完成はこちら!
![](https://carorinrin.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
穴を空け、飾りとしてストラップを付けています。
ストラップは、はぎれでつくることができるので、お好みでやってみてください!
まとめ
今回は初心者の方向けに手順を細かく書いてみました。
コバ処理は時間がかかりますが、やればやるほどツヤツヤになります。
記事には3回と書きましたが、納得がいくまでやってみてください!
ではまた次回の作り方でお会いしましょう!