大きめレザーサコッシュの作り方【型紙あり】

こんにちは。夫婦でレザークラフトをやってる”CARORI”です。

今回は、サコッシュを作ったので、紹介したいと思います。街中、キャンプ、旅行と色々なシチュエーションで活躍してくれると思います。縫う量が小物に比べると少し多いですが、工程としてはそこまで難しくないので、是非参考にしてみて下さい(^^)

型紙

革の選定

  • 厚み:2mm
  • 色:お好み
  • 硬さ:中〜硬 (参考)私はアラバスタを使いました

型紙作成

型紙を作成していきます。まず、型紙リンクから印刷してください。今回はサイズが大きいので、A4用紙4枚に分けてます。厚紙に分割した図面を合わせて貼り付けて下さい。

貼れましたら、実線に合わせてカットしていきます。カーブはハサミで切ると滑らかになります。

革を粗切り

まず、革を切る前に、型紙に合わせて罫書き線を書いていきます。

書けましたら、罫書き線より1回り大きく粗切りしていきます。後工程の床処理をやり易くするためです。

床面処理

ヘラを用いて、床面の毛が寝る方向へ、トコノールを塗っていきましょう。
毛が寝る方向に塗ることで仕上がりが一段と良くなります。
全体にぬれましたら、ガラス板で擦ります。この時も、ヘラ同様、毛が寝る方向に擦ってください。綺麗に毛羽立ちが抑えられます。

革をカット

罫書き線に合わせて、カットします。

私は、カッターの黒刃でやっています。直線は定規を使ってやると綺麗に線が出ます。最初は別たちでやってましたが、なかなかうまくいかず…。今は、角のRだけ別たちでやって、他の直線や大きいカーブはカッターで全てやってます。

ヘリ落とし

全周へり落としを行います。今回は銀面のみで大丈夫です。
クロスステッチで床面と床面を合わせるように縫いますので、床面はヘリ落とし不要です。

↑↑最近購入したSINCEのヘリ落としさです。very good!!!

コバ処理

次にコバの処理を行います。私はトコノールを使っています。他にクリームを塗ったりと、他の方法もあります。
通常、縫い合わせ後、最後の工程でコバの処理を行うことが多いですが、今回クロスステッチをするため、縫い合わせの後に処理ができないため、革をカットしたタイミングで実施します。

菱目打ち

菱目打ちの準備をします。
まず、サコッシュの口の折返し部分のステッチ線を引きます。
型紙の”A”に後をつけ、2つの点を繋げるようにステッチンググルーバーで線を引きます。その後、線の上に菱目打ちを行います。

 →  → 

次に折返しした革の面に写真の様に、クリップで固定し、菱目穴に罫書き棒で跡をつけてます。そうしましたら、跡に沿って、再度菱目打ちをします。

 → 

続いて、写真の①〜④に3mmの幅でステッチ線を引きます。
底面側は角から、入り口側は先に菱目穴で開けた位置(写真破線部)まで引きます。

 続いて、ステッチ線の上に、菱目打ち棒で跡をつけていきます。この際、注意することは、写真の①と②、③と④を合わせるので、穴を開ける位置、数を合わせるように跡をつけます。

跡が付けることができたら、菱目打ちをしていきます。

このタイミングで刻印をする人はやっておきましょう。なかなか刻印うまくいかない私ですが、最近自作のハンドプレス機を取り入れてから失敗が減りました。
銀面、床面を少し濡らしてから、プレスします。なかなかに綺麗に出来ました♪
刻印 準備 刻印

マグネットホック取付

今回、サコッシュの口はマグネットホックで、開閉出来るようにしました。からストレスなく、開閉できるのでオススメです♪型紙の”B”が中心なので、その位置にホックが来るように取り付けましょう。※金具によって取り付け方は様々なので、取り付け方は割愛します。

縫い合わせ

あとは縫い合わせていきます。縫う箇所が多くあるので、根気強く頑張りましょう。

まずはサコッシュの口の部分を縫います。こちらは平縫いです。私は、口の部分は目立たせたくなかったので、革と同じ色の糸を使いました。

次に左右を縫います。肩紐を通す革(革①)をクリップで写真のように固定します。1穴目と2穴目を二重にするため、革①の一番上の穴と革②の上から2つ目の穴に糸を通し、縫い返しします。通常であれば、ここから縫い進めますが、写真のように強度を増すため、一番上の穴は返し縫いを行い、下に平縫いで進めます。
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革①を全て平縫いで縫えましたら、その後はクロスステッチで縫い進めます。ここは見た目に大きく関わるので、丁寧に縫い進めていきましょう。

左右が縫えましたら、最後はマチの部分です。
まずは、菱目打ちを行います。↓写真の様に、2枚重ねて菱目打ちを行います。両面テープで2枚の革を固定してから、菱目打ちをするとずれにくく、やり易いです。
 

できましたら、マチの部分もクロスステッチを行っていきます。
 

完成

完成です。
少し大きめなので、たくさんものが入るので、色々と重宝できそうです。

みなさんも作成してみて下さい。