コインケースの作り方【型紙あり】

今回はレザークラフトで、コインケースを作ります。

難易度は、★1。初級者の方でも簡単に出来るものです!

最初のレザークラフトにも最適だと思います!

コインケースとしての使い勝手もよく、必要な道具も少ないのでぜひ一緒につくってみましょう。

材料

  • 縦18cm×横10cmの皮革が2枚。1mm厚のものがおすすめです。また硬めの革の方がつくりやすいです。
  • ジャンパーホック

小銭入れの出来上がりの大きさは縦15.5cm×横7.5cmです。

型紙を印刷

ダウンロードした型紙はA4で印刷できます。

型紙を印刷したら右上の5cmを計ってみてください。

印刷サイズがあっているかの確認ができたら次に進みます!

型紙作り

まずはざっくりハサミで切ります。

次に厚紙に貼ります。

次に直線の箇所を切ります。

点線部分は、縫う箇所です。

コインを出し入れする箇所も切り抜いてください。

型紙を革に写す

型紙は1つですが、コインケースの表、裏の2枚兼用です。

表面になる革は、外周のみの印を付けます。(写真左側)

裏面になる革は、外周とコインが出る箇所の印を付けます。(写真右側)

(左)表側 (右)裏側

床面の処理

この状態で床面の処理をします。

床面を触ってみて、毛が寝る方向を見つけてください。

トコノールを床面の毛の寝る方向の全体に素早く塗り、ガラス板でこすります。

すると、毛が固められ床面がツルツルになります。

床面の処理が終われば、印で切ります。

表側用の革
裏側用の革 コインの穴もあけます

コインの穴部分のコバ処理

皮革を切ることができたら、コインの穴の箇所をコバ処理を行います。

まずは紙やすりでやすります。

次にヘリ落としで1周バリを落とします。

<ポイント>
カーブが少し難しいので、ゆっくり慎重にやってみてください!

そのあとは、小銭入れの部分のみ、ヤスリとトコノールでコバ磨きを行います。

満足するまでコバ磨きを行ってください!

コインの穴周りを飾り縫い

コインの穴周りに飾り縫いを行います。

まずは穴の周りにステッチンググルーバー(ディバイダ―)で、3mmの線を引きます。

<ポイント>
ここもカーブが難しいので、ゆっくり慎重にやってみてください!
(カーブでズレて、変な跡が付くことがよくあります)

縫い穴をあけ縫う

コイン穴の周りに穴をあけます。

私は4㎜ピッチの菱目打ちを使っています。

カーブの箇所などは、うまく位置を調整してみてください。

穴をあけることができたら縫います。

ここは飾りの縫いなので、スタートは返し縫い無しで進めます。

また最後も1度戻すだけでOKです。

縫い終わりが見えないように、裏側で糸の始末をしてください。

縫う箇所の穴あけ

次に菱目打ちで表と裏の穴あけを行います。

まずは表面の革にステッチンググルーバーで3㎜の線を引きます。

次に線に合わせて穴をあけてください。

1周の最後の部分は成り行きで間を決めてください。

私は右上のカーブの箇所が少し広くなりましたが、このくらいであれば許容範囲です。

表の革に穴が開け終わったら、裏の革にも穴をあけます。

裏表で穴の位置を同じにするために、革を両面テープでくっつけます。

まず、穴をあけた表の革に両面テープを貼ってください。

<ポイント>
カーブの箇所が、ずれないように両面テープを形に沿って貼ります。

裏の革を両面テープで貼り、表の革の穴が開いた方からもう一度菱目打ちで穴をあけます。

この画像ではバネホックが付いていますが、縫い穴をあけた後にバネホックを付けた方がやりやすいです。

バネホックを付ける

バネホックを付けるのは裏側のコイン穴がある革です。

もう1度型紙を使います。

型紙の上下にある小さな丸〇を使います。

革と型紙を重ねて、丸○の中心にキリなどで印を付けてください。

ここがバネホックの位置になります。

上下の穴の印を付けることができたら穴をあけバネホックを付けてください。

このあと外周を縫います。
※この写真では外周の縫い用の穴が開いていませんが、縫い穴をあける→ホックを付ける→縫うの順番が作業しやすいです。

このままでは、ペタンコのコインケースなので立体成型をします。

立体成型をする

立体成型は濡らす→成型→乾かすの順番で行います。

まず全体を濡らします

ここではしっかりと全体を濡らします。

濡れていない箇所があると、シミになる恐れがあるので、全体を均等に濡らしてください。

沈める勢い

次にキッチンペーパーやティッシュで水を拭きとります。

その後コインが入るようにふくらみを付けます。

立体になるよう跡を付けます

私はコーンスリッカーを中に入れ、革に丸みの部分を押し当て、少しずつ跡を付けました。

牛角ベラを持っている方は、角ベラで下の画像のように立体にしてください。

立体にできました
裏側もふくらみがでました

ドライヤーで乾かします

ドライヤーでしっかりと乾かすことで、革が硬くなり成型ができます。

中までしっかりと乾かしてください。

皮革の種類にもよりますが、1度この流れを行うと、しっかりと成型できます。

コバ処理

外周部分のコバ処理を行います。

表側と裏側の革が、しっかり揃っているときれいに出来上がります。

ズレている場合は、写真のようなドレッサーや、粗目のヤスリで整えます。

そのあと300番台の紙やすりで、コバを整えます。

ヤスリがけを行った後、バリが出るので、ヘリ落としでヘリを落とします。

やりにくい場合は画像のように、ゴム板などで高さを確保すると、ヘリ落とししやすいです。

ヘリ落としができたら、トコノールを使ってコバ磨きを行います。

トコノールを塗る

布で磨く

ヤスリをかける

トコノールを塗る

布で磨く
と繰り返し行います。

すると下の画像のように、コバの部分が艶っとします!!

コバ磨きは、自己満足なので、お好みのツヤが出るまでコバ処理をしてみてください。

コバ磨きを行うことができたら完成です!

今まで多くのコインケースを作ってきましたが、この形が使いやすく大きさも最適です。

ぜひお気に入りの革でつくってみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました!